病院への入職が決まり、さてどの診療科に配属になるか。
もし希望が出せるのであれば、おススメは呼吸器、脳、循環器あたりでしょうか。
体の中核となる部分ですし、学べる知識は多いと思います。
その分、急変が多かったり、迅速な判断を求められる場面も多かったりします。
私は、整形外科・消火器内科外科・口腔外科を経験しましたが、
上記に挙げた診療科を経験していたら看護師として強みになったかな~と思うことがあります。
まあ、私のように希望が通らず別の診療科になってしまう方も多いとは思いますが;
ここからは、私が経験した診療科ごとに、特徴ややりがいなどをお伝えしていきたいと思います。
整形外科での看護
整形外科はとても特殊な診療科です。
大きな病院でしたら手術が多いですし、THE外科って感じです。
主に背骨や膝関節などの手術を行います。
また、基本的な周術期看護やリハビリテーション、整形外科特有の器具の使用などを学ぶことができます。
術後は体動が制限されますので、介護的なサポートも多いです。
特に排泄や清潔の介助が必要だったり、移動の見守りといったような看護も必要となってきます。
そしてリハビリが進んでいくにつれて、患者さんは自立していきます。
元気になって退院していく姿を見るのは整形外科のメリットでもありますね。
患者さんは明るい方が多いですし、こちらが励まされることもあります。
ワークライフバランスとして見ると、手術や検査の件数によっては忙しい診療科ですし、
残業もそれなりにありますので、そこは覚悟が必要かと思います。
消化器内科・外科での看護
主に食道から胃、腸にかけての消化器の疾患の方に対応します。
まずは 消化器内科 について。
これは消化器に限らず内科全般に言えることかもしれませんが、
精神的なストレスを感じている方が多いような気がしました。
吐き気がしたり、お腹が痛かったりすると、やはり元気が出ませんよね。
それに、消化器系の疾患は食事制限をしなければならないことが多く、それもまたストレスになります。
そういった患者さんをこちらから元気づけてあげられるような関わり、
または親身に話を聞いてあげられるような関わりが必要となってきます。
内科は外科と違い、目に見えて傷などが見えません。
そのため、症状から原因を推測したり、検査でも明確にならなかったりすることもあります。
そのため、内科的なアセスメントが身に付きますので知識は深まると思います。
また、内視鏡治療 を行っている場合は、ポリープや早期がんの切除などを行います。
私は病棟勤務でしたので、治療前の前処置、治療後の観察を行っていました。
補足になりますが、内視鏡室勤務であればより専門的な知識や技術を習得できると思います。
検査や治療は予約に基づき行っているため比較的残業は少ない印象でした。
つづいて 消化器外科 について。
主に消化器疾患の手術を行い、基本的な周術期看護が学べます。
慣れてくれば、術後の観察ポイントはわかりやすく、傷の状態も目に見えてわかります。
内科と一緒で、術後の食事制限はつきものですので、その点でのケアも必要です。
内科では幅広いアセスメント力がつきそうですね!
口腔外科での看護
口腔外科では、主に抜歯や舌・顎の手術などの周囲を行います。
口腔内の疾患のため、術後は注入食になったり、食事制限があったりします。
術後の痛みや制限によって食事が思うようにとれなかったり、上手く発音ができなかったりするのは、
ストレスを感じやすいため、精神的なサポートが必要です。
内科的な治療を行っているところでは、放射線治療や化学療法などがあり、
入院も長期化するため、信頼関係を築くことが大切ですね。
以上、わたしが経験した3つの診療科についてお話しました。
私自身、最初は内科で働きたいと思っていたのですが、実際に内科・外科を経験してみると、
意外と外科の方が好きだな、と思ったり、実際に働いてみて自分の適性がわかることもあります。
まずは自分の興味のある診療科から経験してみることをおススメします。